2021年12月に代々木のギャラリーにて、1日のみ「ゆめたまご」の会話セッションを行った。2つのゆで卵をお互い交換しながら、聞き手と語り手の2人でお話を進めていく。聞き手は赤と緑のペンを持ち、お話の内容が語り手にとって「革命的(垂直方向)な発言」であれば赤色、「保守的(水平方向)な発言」であれば緑色で、このゆで卵にカルテのように記載していく。そうすると、赤色の文字が書かれたゆで卵と、緑色の文字で書かれたゆで卵が出来上がる。それらのどちらかを語り手が食べたい卵を選んで食べてもらい、残った卵を聞き手が食べるというセッション。バクの夢喰いですね。卵の殻は、最後に掃除して終了します。
これは、ビンスワンガーの垂直方向と水平方向のバランスである「人間学的平衡」をどう作るかの実験であったが、うまくいったかよくわからない。しかし美術のギャラリーで人と話すこと、革命的か保守的かの判断が難しかった。
参考資料:
ビンスワンガー「現象学的人間学」「統合失調症」
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