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Cleaning Report vol.1


2022/10/23

富岡八幡宮にて2回目のクリーニングを行った。1回目同様に、境内では骨董市が開催されていた。私は本殿の裏側の駐車場を箒で掃き、落ち葉を集めていた。着物を着た三歳児とその両親、その祖父母が車から出てくる。なぜだか、両親が笑顔の仮面を被っているような気がしたので、作業着で掃除をしている私は軽く会釈して、敢えて小さな声で「こんにちは」と言ってみた。あまりにも声が小さくて聞こえなかったのか、両親は三歳児の手を取り、そそくさと私から歩き去っていく。まるで大事なものを変なものから守ろうとしていたかのようである。そんな一連パターンを3回くらいはしてみた。相手の反応に興味がなくなったので、真面目に落ち葉を集めてみようと思ったが、箒が扱いにくかった。やはりこういうときは竹箒なのだろう。小さいプラスチック箒は落ち葉には向かないようだ。奥の方に行くと、TIMESの駐車場があった。しかも富岡八幡宮の境内にあるのだ。だからか看板は黄色ではなく茶色。宗教と世俗という対になるキーワードを最近考える機会が多く、またそれを思い出した。その瞬間、東京ガスの軽自動車がこのTIMESの駐車場に止まった。温度は適温、落ち葉も紅葉、金木犀とお線香の混ざり合った香り、陽の光を浴びて、クリーニングの短い30分が終わった。

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